土地家屋調査士の試験の内容とは?

前回までの話で土地家屋調査士の試験や免除についての内容は理解できたと思います。

これからあなたが土地家屋調査士になるために具体的に受験対策しなければならないのは「午後の部」を中心とした勉強ですよね。

午後の部の試験は、5肢択一問題20問、作図と記述の「書式問題」2問、合計22問で構成されています。

では少し土地家屋調査士試験で出題される勉強の内容について説明していきます。

本試験で問われる内容は択一問題、書式問題どちらも「不動産登記」を中心とした問題です。

「不動産登記?」って難しそうな言葉ですよね。

職業として不動産を扱う事をしていない限り、そうそう人生の中で「不動産」「登記」これらの言葉を多く聞く事はないと思います。
それだけに取っつきにくい印象を持つ人もいるかと思います。

土地家屋調査士試験は法律の勉強

基本的に不動産の登記を勉強するということは「法律の勉強」をすることです。
どういう事かというと、不動産(ここでいう不動産というのは土地と建物です)は財産ですよね。

不動産は大事な財産ですから、不動産自体の取引や隣の土地の境界線等互いの利権が食い違いトラブルが発生することが少なくありません。

例えばあなたが自分の家を建てる目的で、Aさんから500㎡の土地を買うとしましょう。
Aさんを疑わず、Aさんから500㎡の土地を買ったとしたら以下のようなトラブルが付いている土地かもしれませんよ。

  • 500㎡という面積の根拠はAさんが主張しているだけで実際の面積は500㎡より少ないかもしれない
  • 隣地との土地の境界がはっきりと分からず境界紛争が起きている
  • Aさんは「自分の土地だ」と主張しているが実際はAさんの父親が所有している土地かもしれない
  • 土地をAさんから購入できたとしても家を建てる手続きができない土地かもしれない

などなど…
上記のような問題に対し法律の根拠を持って解答する知識が土地家屋調査士試験では問われます。

少し難しいですが一言でいうとこういう事です。
土地家屋調査士は「不動産の表示に関する登記手続の円滑な実施に資し、もつて不動産に係る国民の権利の明確化に寄与する(土地家屋調査士法 第1条)」という事を目的とする仕事です。

端的に言うと、土地家屋調査士は不動産の所在や形状、大きさ、用途を登記という形で公的に明確にするという事が仕事です。

そのため関係する不動産の文献や書類を調査したり、現地で測量をし図面作成をしたりもします。
また、土地の境界が不明であれば明確にしたり、面積に誤りがあれば面積の更正もします。

全ては法律の根拠に基づき実施していきます。
また法律と一言でいっても複数の法律や裁判の判例等を複合して理解していなと知識として約に立ちません。

多肢択一問題と書式問題の関係

土地家屋調査士の試験で多肢択一問題だけでなく、作図や書類作成があるのはこのような総合的に対応できる能力があるかを確かめるためです。

よく土地家屋調査士の試験を5肢択一問題20問で知識を問われ、作図で計算と作画の能力を問われると2つを別々に分けた考え方をされている方がいますが、実はそれは違います。

5肢択一問題も書式問題も同じ土地家屋調査士の問題なんです。
「5肢択一問題と書式問題は同一線上にある」という事を頭の隅に置いておいて下さい。
総合的に学力が上がっていけば多肢択一、書式両方とも点数が安定して取れるようになります。
逆に法的根拠を理解せずに勉強を進めていけば、偏りのある配点しか取れなくなってしまいます。