土地家屋調査士試験における記述問題

土地家屋調査士試験で平成10年代に入ってから書式問題に文章記述を記載する解答欄があらわれ出しました。
それまで昭和の時代から平成初期頃までは、書式問題に文章記述を求めらることはありませんでした。

こんな感じの記述問題ですね。

文章記述というとカッチリと「これが正解!!」というものがないだけに、厄介に感じますよね。
私も昔学生時代国語の文章記述問題なんて大嫌いでしたから、苦手な人の気持ち分かります。

しかし、この記述問題に対しての対策は意外にも簡単なのです。
今回はその事について話をしていきます。

土地家屋調査士試験で記述問題ができた経緯

さて、記述問題対策をする前に、なぜ土地家屋調査士試験で記述問題が出題されるようになったかの経緯を話します。
「え!そんなの知らなくてもいいよ!」
と思う方もいらっしるでしょうが、この出題されるようになった経緯こそ、記述問題に対しての対策になるので読んでおいて下さいね。

昭和40~50年代の土地家屋調査士の先生がたは、現代のように便利なパソコンやCADがなかった時代にコツコツと手書きで申請書や測量図を作成していました。

実務で補助者などを経験している方なら「おぃおぃ!!」とツッコミを入れたくなるような墨のペンで手描きで書かれた古い地積測量図を実際に見た事がある人もいると思います。

その頃は図面を描けるという事自体一つの技術だったんですね。
簡単そうに見える図面でも自分で描いてみたら時間と手間がかかるのは、書式問題をやってみると分かると思います。

墨のペンで地積測量図を一日に数十枚も描く事もあり、そういった意味では職人技だったのかもしれません。

しかし、時代は進みパソコンやCADが発達して誰でも簡単に地積測量図や建物図面が簡単に作成することができるようになったのです。
別に土地家屋調査士で無くとも、アルバイトの人にパソコンのソフトの操作を教えれば、あっという間に地積測量図が作れるようになりました。

つまり、現在では、墨のペンで手書きで描く地積測量図職人・土地家屋調査士は絶滅したのです。

土地家屋調査士試験の書式問題で求められる資質の変化

こういったパソコンやデジタル機器の発達によって仕事のやり方が変わってきたのは土地家屋調査士に限ったことではないですよね。
スーパーのレジが全てバーコード読み取りになったり、写真の加工なんかもスマホ一台あれば素人にだってできたりと。

世の中から求められる職業人のプロとして求められる資質が変わってきたのです。
では、土地家屋調査士に求められる現代にふさわしい資質とは何でしょうか?

ソフトさえあれば、地積測量図そのものは綺麗に簡単に描ける時代です。
描ける事は当たり前なんです。

しかし、いくら簡単に図面が描けたとしても、図面や書類に必要な根拠が分からなければ登記申請できないですよね。
しっかりと知識のある土地家屋調査士は、所有者や近隣住民に納得してもらえる根拠ある説明ができます。

これが今の土地家屋調査士の試験でも求められている資質なのです。
そして、記述問題という形で受験生に問うているのです。

根拠さえ押さえれば記述問題は怖くない

ここまでの話で、なぜ記述問題が必要なのかを理解してもらえたと思います。

しかし、頭で根拠は分かっていてもなかなか文章にする事は難しいですよね。
そこで、普段の勉強の中で記述力を鍛える方法を教えます。

多肢択一問題を使った方法です。
やり方は簡単です。
多肢択一問題を解答する時に、択肢それぞれについてなぜ正解か、もしくは間違いかを箇条書きでもよいので書いてください。

文章というのは、頭で分かっていても実際文字にするとなかなか書けないものなんです。

では具体的にどういう風にするか例を出しますね。

【平成17年度 第17問から抜粋】

問)土地所在図には、方位、縮尺、土地の形状及び隣接の地番を記載しなければならない。

解答:正しい

これを解説を見ながらでもいいので、自分で実際に誤りの理由を書いてみて下さい。

記述解答 例)土地所在図の記載内容は不動産登記法の規則で定められてるので正しい。

こんな簡単な箇条書きでもいいので、実際に書いてみて下さい。

実際に過去に問われている記述問題は不動産登記法を読み解き自分の中で理解していれば解答できるものばかりです。
つまり、根拠がはっきりしているものしか出題されません。

先ずは問題集や答練の多肢択一問題の解説を記述問題の解答例として解いてみて下さい。
かなり実力がつくと思います。

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