土地家屋調査士の試験での出題者の思考を知ろう

土地家屋調査士に限らず試験問題というのは問題を作成する出題者は常に意図を持って問題を作成します。

試験範囲をできるだけ全体的に網羅した問題、試験時間内に解答可能な問題、試験の難易度が前年度以前と極端に変わらないような問題などなど。

試験問題は解答する側も大変なんですが、実は作成するほうはもっと大変なんです。

ですが、この出題者側という立場を意識すれば解答するだけの立場では見えなかった視点や引っ掛けに気づきやすくなるんです。

試験出題者が知りたい事は何かを考えよ

出題者はむやみやたらに問題を複雑に難解に出題しているわけではありません。
2時間30分という試験時間の間に土地家屋調査士となるにふさわしい知識を試してきているのです。

受験生は「出題者は何を受験生に試しているのか?」という視点を持って解答していけば、ただ出題された問題を解いていくという立場から一段階ステップアップした思考になれます。

具体的に例を出して説明しますね。

【平成28年度 午後の部 問6より】
土地の表題登記を申請する場合には、所有者の住所を証する情報として提供する市町村長が作成した当該所有者についての印鑑に関する証明書は、作成後3か月以内のものでなければならない。
⇒土地家屋調査士過去問|平成28年度午後(多肢択一)

さて、これは多肢択一問題の選択肢の一つですが、出題者が受験生に確認したいと思われる情報は何でしょうか?

  • 土地の表題登記に必要な添付情報が理解できているのか?
  • 住所証明書は印鑑証明書で代用できるのか?
  • 住所証明書に作成期限はあるのか?
  • 印鑑証明書が必要な申請はどのようなものがあるのか?
  • 合筆等の申請に添付する印鑑証明書はなぜ期限が3カ月と決められているのか?

この選択肢にはこれらの知識が複合的に問われていると思われます。
ではなぜ設問が複合的にこのような問い方をするのかという理由です。

理由は2つあります。

  1. それぞれの知識を正しく詳細まで理解しているのかを確認するため
  2. 出題の構成上、多肢択一問題20問×選択肢5つで、できるだけ試験範囲全体を網羅するため

出題者はこの2つの理由から問題を作成しているために各選択肢が必然的に複雑になってくるのです。

選択肢をみれば「それぞれの知識を正しく詳細まで理解しているのかを確認するため」という事が理解できると思うのですが、もう一歩踏み込んだ視点で見た「出題の構成上、多肢択一問題20問×選択肢5つで、できるだけ試験範囲全体を網羅するため」というのが重要なんです。

試験作成側は問題をむやみやたらに出題しているのではないのです。
上記の例でもっと詳しく説明します。

上記の選択肢で「印鑑証明書(印鑑に関する証明書)」について問われていますよね。
平成28年度で問われている「印鑑」についての設問は幾つあると思いますか?

答えは第6問と第14問の2題です。

では平成27年度ではどうでしょう?
「印鑑」について出題されたのは第9問と第10問の同じく2題です。
⇒土地家屋調査士過去問|平成27年度午後(多肢択一)

ついでに平成26年度は第8問と第17問のこれも同じく2題です。
⇒土地家屋調査士過去問|平成26年度午後(多肢択一)

どうでしょうか?
印鑑という事について設問としてはここ数年2問という重要度で出題されています。
出題者の視点を意識し問題を考察していくと勉強のポイントや設問の重要度が違った視点で見えてくると思います。

出題者は制限のある中で出題している

出題者は自由に設問をしているようで、ある程度の制約の中で出題をしている事が理解できたと思います。
全ての設問が今回のパターンに当てはまるとはいえません。
しかし、与えられた問題を解答するだけという立場から出題者の立場を意識する事で設問の重要なキーワードが見えてくるはずです。

出題者が受験生に試験で確認したいのはまさにそれなのです。

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