国家試験の中でも高難度と言われている土地家屋調査士ですが、受験者数と合格率のデータの数字から見えてくる事で「実質的な合格率」が見えてきます。

土地家屋調査士の受験者数と合格率

先ず法務省から発表されているここ数年の土地家屋調査士の受験者数と合格率について見ていきましょう。

出願者数 受験者数 合格者数 合格率
平成28年度 5,658名 4,506名 402名 8.9%
平成29年度 5,837名 4,600名 400名 8.6%
平成30年度 5,411名 4,380名 418名 9.5%
令和元年度 5,270名 4,198名 406名 9.6%
令和2年度 4,646名 3,785名 392名 10.3%

受験者数は4,000人台で、合格者はおおよそ400人前後となっています。
年度にもよりますが、合格率でいえばは8%後半~10%前後です。

8%~10%っていう数字は例えれば100人受験したら合格する人は8人~10人くらいっていう事ですよね。
かなり狭き門だと感じてしまうかもしれません。

しかし、数字だけではなく実際に受験を受けている受験生の実態を見ると数字だけではない実態が分ってきます。

実際の受験生と合格率

土地家屋調査士試験に限らず、受験者全員が合格できる実力を持って試験に挑んではいません。
極端な話、試験時間が何時で終わるのか把握していないまま受験をする受験生もいるのです。
(嘘みたいな話ですが、本当にあった話です。)

土地家屋調査士の筆記試験では「5択マークシート20問」と「書式(ペンを使った書面作成)」で合否を判定します。
そこで、実力があまりにもない受験生はマークシートで足切りを受けてしまいます。
マークシート足切りとは、5択マークシート20問で一定以上の点数に満たない受験生はそれだけで不合格となってしまう事です。
(足切りの点数は毎年の試験の難易度で若干変わります)

「足切り」と聞くと逆に萎縮してしまう受験生の方もいらっしゃいますが、心配いりません。
きちんと勉強をしてる受験生の方ならばこの足切りはほぼ引っかかる事はありません。

では、この足切りを抜けた受験生の数、これこそが実質的な合格率に関わる受験者でしょう。

令和2年度の受験者数と合格率を考察

それでは具体的な例として、令和2年度のデータを元に実質的な受験者と合格率を見ていきましょう。

令和2年の筆記試験受験者数は3,785名でした。
この受験生のうちマークシートで足切りを受けずに、書式試験を受験できた受験生は何人いたでしょうか?

書式試験を受験できた受験生は1,885人です。
どうですか?かなり少ないと思いませんか。

本試験で足切りを受けない勉強している受験生の数はこれくらいなんです。
この人数で令和2年度の試験の合格者392名で合格率を計算してみると、約20%です。書式試験を受けた5人に1人は合格している事になりますね。

この事を踏まえて下のグラフを見て下さい。

これは、令和2年度筆記試験の点数と受験者の分布をブラフにしたものです。
赤線のライン以上の点数(71.0点以上)を取った人が合格者ですが、こうして見ると書式問題を受験できた受験生でも全員が合格ライン付近に沢山いるかというとそうではありません。
書式試験でも明らかに実力が足りていない受験生も沢山います。

以上の事から、さきほど述べたマークシートで足切りを受けなかった受験生で考える合格率約20%よりはるかに実際は合格率は上がるはずです。
(きちんと勉強している受験生の話です)

私が受験したときに予備校の先生に聞いた話では、合格圏内のレベルまで勉強が達している受験生は全体の3割くらいだとも言っていました。
むやみに数字だけに怯えるような試験ではありません。

土地家屋調査士試験は勉強すれば合格できる試験です。
私自身が短期で合格できた事や私がアドバイスしてきた受験生が沢山合格できているのですからネ!!