土地家屋調査士試験の合格者のほとんどが例年10月に実施される筆記試験の午前の部について免除を受けています。

筆記試験は、
・【午前の部】試験時間:2時間(5肢択一10問、記述問題1問)
・【午後の部】試験時間:2時間30分(5肢択一10問、記述問題2問)
となっています。

このうち、午前の部については、一定の条件を満たした受験生は免除されます。
免除されれば、筆記試験当日は午後の部のみ受験すればいいわけですから午前の部を受験している受験生と比べて断然有利になります。

土地家屋調査士 筆記試験 午前の部免除は合格には必須

筆記試験午後の部の2時間30分を受験するだけでもかなりの集中力、気力、体力を使います。
本腰を入れて合格を狙うなら筆記試験 午前の部免除は必須と考えるべきでしょう。

受験案内書に記載されている午前の部免除に関する文言

土地家屋調査士受験案内書には筆記試験午前の部免除については、以下のように記載がされています。

測量士、測量士補、一級建築士若しくは二級建築士となる資格を有する者又は午前の部の試験について筆記試験に合格した者と同等以上の知識及び技能を有するものとして法務大臣が認定した者(筆記試験に合格した者をのぞく。以下「認定者」といいます。)は、その申請により午前の部の試験が免除されます。

要約すると、「測量士」「測量士補」「一級建築士」「二級建築士」のいずれかの資格を有する者が午前の部の試験免除を受けられます。
(※法務大臣が認定した者(認定者)については、特殊であるので説明を割愛します)

上記のいずれかの資格を既に取得されている方なら問題なく午前の部免除は受けられますが、「どの資格も持っていないよ!!」といった受験生も沢山います。

この場合には、午前の部免除は諦めなければいけないのでしょうか?
実はこれに対しては「定番」とされている土地家屋調査士試験免除の手段があります。

土地家屋調査士試験のために測量士補の試験は必須

多くの合格者が実践している午前の部免除のための「定番の手段」というのは、土地家屋調査士試験の前に測量士補を受験して取得するという事です。
ここで、「え?、土地家屋調査士試験を受験するために、測量士補を受験するって無駄じゃないの?」って思ってしまったかもしれません。
本来、土地家屋調査士のため勉強しているのに、その労力を割いて午前の部免除のため測量士補に使うなんて…本末転倒って感じてしまうのも当然です。

しかし、この一見非効率的な測量士補受験には土地家屋調査士合格へのメリットが満載なんです。

測量士補を受験するメリット

測量士補を受験するメリットは前述したように筆記試験の午前の部免除というのが最大のメリットですが、他にも土地家屋調査士合格の為になる事項があります。

例えば、測量についてです。測量の知識は土地家屋調査士の試験には超必須知識です。
あなたは測量についてはどれくらい知識があるでしょうか?仕事が測量関係の仕事をやっておられるのなら詳しいと思いますが、土地家屋調査士を受験される方は、そういった職業の方ばかりではありません。

私の知っている限りでも土地家屋調査士前の職業が、商社の会社員、学校の教員、消防士、新聞配達員、主婦などなど到底測量とはほど遠い職業の方も沢山いました。

土地家屋調査士の試験では書式問題(午後の部にも書式問題は2問出題されます)を中心に、測量の知識が問われる問題が出題されます。
「測量の知識が問われる問題?」とはどんな問題でしょうか。
主に計算を中心とした、図形や交点を求めるような問題で、「4点の交点の座標」や「角度と距離を使い座標を求める」等の知識を問われるものです。

測量士補の試験勉強をすると、これらの事柄を基本的な所から学ぶ事ができます。つまりは、土地家屋調査士の試験勉強の一部として測量士補の勉強をしていると考えれます。

他の測量士補を受験メリットとしては、測量士補は合格しやすい資格であるという事です。
令和2年度の測量士補の合格率は30.3%でした。測量士補は知識ゼロから2~4カ月程度で合格レベルに達する事ができます。中には一カ月程度の勉強で合格する方もいらっしゃいます。

試験形式も測量士補は5肢択一問題である事に対して土地家屋調査士の試験の午前の部の部では5肢択一のうえさらに図面や書面を作成する書式問題があり難易度は測量士補受験よりも高いものとなります。

以上の事より、少しでも土地家屋調査士本試験の負担を減らし合格率を上げるならば測量士補を取得しておく事を強くオススメします。